派遣切捨てにストライキで反撃

派遣切捨てにストライキで反撃
「11月13日、ついに奈良県大和郡山市にある森精機・奈良第一工場で実に感動的な派遣労働者の終日ストライキがうちぬかれた。森精機で働く技能育成センターの派遣労働者が、11月からの契約解除=解雇にガマンならないと関西合同労組大阪東部支部・技能育成センター分会を結成し、9名の労働者がストライキに立った。歴史的闘いが始まったのだ。」
http://www.asahi.com/business/topics/TKY200811170404.html
景気後退、相次ぐ減産 商談いきなり白紙も
2008年11月18日2時29分
 7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質(年率換算)で0.4%減と、約7年ぶりに2四半期連続のマイナス成長に陥った。世界経済の悪化と金融危機に直撃され、企業活動に急ブレーキがかかっている。政府は「景気は後退局面にある」(与謝野経済財政相)と正式に宣言。回復への道筋は見えない。
●景気のバロメーター・工作機械が苦境
 「会社がもうからなくなったからと、ボロぞうきんのように捨てられる。我慢がならない」
 13日朝、工作機械メーカー大手、森精機製作所の奈良第一工場(奈良県大和郡山市)の入り口前は騒然とした。人員削減の対象となった派遣社員の怒りがストライキに発展し、支援者を含め約20人が抗議の声を張り上げたのだ。

 森精機は今年上半期、国内で月650~700台のペースで工作機械を生産していたが、来年からは月400台に減らす計画を決定。これに伴い、国内で働く派遣社員650人を今年度内に300人削減する方針に転じたことが「異例の出来事」(広報IR室)の発端だった。
 工作機械は金属を削ったり磨いたりして、自動車などの部品をつくる機械。あらゆる工業製品を生み出すだけに、受注状況は企業の設備投資の先行指標とされ、景気を敏感に反映する。その受注の減少は、景気が今後さらに悪化することの予兆ともいえる。
 ストに参加した30~50代の9人は3カ月ごとの更新で働いていた。このうち2人は10日までに派遣元から森精機への派遣契約を解除され、残る7人も12月末までの解除を告げられた。派遣元との交渉も進まず、新たな職場も見つかっていない。
 「社長からだめだと言われた。あの話はなかったことにして下さい」
 工作機械メーカー大手のオークマ(愛知県大口町)は10月上旬、エンジン部品の製造装置を納入するはずだった自動車メーカーから突然、商談を取り消された。「ドタキャン」は自動車産業ばかりではない。建設機械メーカーや、大型受注が続いていた米国の石油掘削機械メーカーからの発注もぴたりと止まった。
 日本工作機械工業会のまとめでは、業界の受注総額は9月が前年に比べて2割減、10月は4割減とさらに落ち込んだ。海外からの注文も6月から前年割れが続く。オークマの竹原幸治製造本部長は「年明け後は急に仕事が少なくなる。完全に不況モードに入った」とこぼす。
●トヨタ幹部「市場失う恐怖すら」
 6日、今年度の連結営業利益の予想を1兆円下方修正し、日経平均株価の急落を招いたトヨタ自動車。木下光男副社長は記者会見で「設備投資は相当減額することになる」と述べ、拡大路線を転換する方針を表明した。
 経営陣を追いつめたのは、極端な販売不振だ。来年の米国新車市場は07年比で500万台減るとの予測も浮上。日本国内の年間販売台数がまるまる消える規模で、「市場がなくなってしまう恐怖すら感じる」(同社幹部)。計画していた中国での能力増強、米ミシシッピ工場稼働、インドやブラジルの第2工場建設も「すべてを一から見直す」という。
 すでに生産子会社のトヨタ自動車九州(福岡県宮若市)は来年1月にも、組み立てラインの一部で夜間操業をやめる方針を固めた。今年度の生産台数は前年度より3割近く落ち込む見通しで、今春2600人いた派遣社員はいま1400人に減った。派遣社員の一人は「次に誰が切られるのか。仲間うちで不安が広がっている」と明かす。
 新光総合研究所がまとめた上場企業1224社(金融除く)の決算集計によると、上場企業の09年3月期決算は、経常利益が前年同期比約25%減と7年ぶりの減益になる見込み。急激な市場縮小に直面した日本企業は、減産と設備投資の凍結・撤回にかじを切り始めた。
 今年9月中間決算で最高益を記録した「勝ち組」のパナソニックも例外ではない。同社は12月中旬から液晶テレビ用パネルを1割減産する。シャープも主力の亀山工場(三重県亀山市)で減産に踏み切る見通し。両社は来年度稼働を目指し、兵庫県姫路市と堺市にそれぞれ大型パネル工場を建設中だが、「フル生産は需要動向を見極める」と慎重な姿勢だ。
 7~9月期のGDP速報でかろうじてプラスになった個人消費も、北京五輪商戦などで一時的に「底上げ」されたと見られる。10月以降の落ち込みは顕著だ。売り上げ不振にあえぐ百貨店業界では、三越伊勢丹ホールディングスが、旗艦店の伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店の改装を1年以上先送りする。石塚邦雄社長は「最悪の経済環境がこの先、2年くらい続くだろう」とあきらめ顔だ。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200811130049.html
派遣社員がストライキ決行 奈良県の工作機械メーカー・森精機/朝日新聞
海外市場の冷え込みなどを背景に、派遣社員300人の削減を進めている大手工作機械メーカー森精機製作所(名古屋市)の奈良第一工場(奈良県大和郡山市)で13日朝、就労の継続を求める派遣社員9人がストライキを始めた。就業時間終了の午後5時半まで実施する。派遣労働者によるストは異例だ。
 今月から来月にかけて同社に契約を解除される派遣社員でつくる労働組合「関西合同労組大阪東部支部技能育成センター分会」(13人)のメンバー。就業が始まる午前8時半前、スト決行を会社に通告。「派遣はモノじゃない」「生きさせろ」と記したゼッケンをつけて、支援者と集会を開いた。
 執行委員の30代の男性は「私たちは正社員と同じように汗を流してきた。もうからなくなったらボロぞうきんのように捨てるという対応に我慢がならない。同様の境遇に置かれ、泣き寝入りしている全国の派遣社員のためにもストを決断した」と話した。
 同社広報IR室は「現時点ではコメントを差し控えたい」と話している。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200811120103_01.html
派遣社員300人の職場消える 異例のストライキへ/朝日新聞
 金融危機による世界経済の減速が、自動車や電機など製造業で働く派遣社員の雇用を奪い始めている。海外市場の冷え込みで減産に追い込まれ、仕事がなくなったためだ。突然の「解雇」に戸惑いながら、異例のストライキに踏み切る派遣社員もいる。
    ◇
 「ここの仕事は11月末で終わりです」
 大手工作機械メーカー森精機製作所(名古屋市)の奈良第一工場(奈良県大和郡山市)で、10月上旬、工作機械の組み立て補助をしていた男性(32)は、突然やって来た派遣会社の担当者にこう告げられた。
 男性は大学を出た後、運送会社やリース会社などを経て、2年前から派遣社員として工場で働いていた。
 契約は3カ月ごとだが、自動的に更新され、残業が多い月は手取り30万円近くになった。今年夏、工場の管理職から「正社員にする派遣社員を人選中で、きっと選ばれるよ」と声をかけられていた。「人並みに家庭を持てると光が見えた途端、がけから突き落とされた」と肩を落とす。
 同じ派遣の社員に尋ねると、同様に来月から職場がなくなっていた。奈良第一工場だけでも数十人が職場を追われると伝わってきた。
 森精機は、製造業の設備投資意欲を敏感に反映し「景気のバロメーター」とも言われる工作機械メーカー。自動車メーカーやその下請け会社が受注の3割を占め、建設機械メーカーや航空機関連メーカーとも取引がある。02年から07年まで増収増益が続いた。
 ところが、今年10月の受注額が前年より約3割も落ち込んだ。海外取引が売り上げの半分余りを占めるため、円高が1円進むと約4億円の減収となるのも痛手だ。同社は、奈良第一工場など3工場で働く派遣650人を来年2月までに350人まで削減する再編計画をまとめた。
男性は、来月から派遣会社の研修施設に通うことになる。「交通費などを引くと手取りは15万円弱。この経済状態では、次の仕事がいつ決まるか分からない」と不安を口にする。
 派遣会社も森精機も契約解除の理由を説明しないことに不信が募った。契約が更新されなかった派遣社員12人とともに10月中旬、労働組合「関西合同労組大阪東部支部」の分会をつくり、「これまで通りの就労保証」を求めて派遣会社と団体交渉をしたり、森精機にも書面で同様の要求をしたりしてきたが、満足な答えがもらえない。13日にストライキして工場の作業を丸1日集団でやめる予定だ。
 工場で約2年間働いてきた派遣社員の男性(35)は、妻と2人の子供、3千万円近い住宅ローンを抱える。派遣会社からにらまれるかもしれないと迷ったが、スト参加を決断した。「頑張れば正社員になれるというエサをぶら下げられてええように使われ、だましうちに遭ったような気持ちだ。自分がストをやるなんて考えてもみなかった」
 森精機の広報担当者は「仕事に慣れた人に正社員になってほしいと検討したが、想定外の経済情勢で正社員の雇用を守るのも手いっぱいになっている」と話し、派遣会社の「技能育成センター」(東京)は「労組との交渉については、非開示といたしております」としている。(武田肇)

http://blog.livedoor.jp/kangourouosaka/
 11月13日、ついに奈良県大和郡山市にある森精機・奈良第一工場で実に感動的な派遣労働者の終日ストライキがうちぬかれた。森精機で働く技能育成センターの派遣労働者が、11月からの契約解除=解雇にガマンならないと関西合同労組大阪東部支部・技能育成センター分会を結成し、9名の労働者がストライキに立った。歴史的闘いが始まったのだ。
 森精機は世界に名の売れた工作機械メーカー。この5年間で大幅に増収しているが、リーマン・ショックに端を発する金融恐慌、円高で輸出が減ったとして派遣労働者300人を突然削減すると発表した。森精機には5社もの派遣会社が入っている。元々禁止されていた製造現場への派遣が解禁されたことを悪用し、労働者を正社員の半分以下の賃金でこき使って、景気が傾けばいつでもクビを切る対象として派遣労働者を大量に使ってボロ儲けしてきた会社だ。森精機の莫大な富はすべて労働者が働いて生み出したものだ。突然契約解除するとは許せない!「オレたち労働者は使い捨てのモノじゃないぞ!」技能育成分会の労働者は、労働者としての誇りにかけて、さまざまな不安を乗り越えてストライキに立ち上がった。
 技能育成センター分会の仲間は11月10日森精機に対して「これまで通り雇用を保障しろ」と要求書を出した。森の総務は労働者の正当な要求に対して「派遣は社員じゃない。関係ない」と言い放った。絶対に許せない! 森精機では朝礼のみならず、昼礼にも夕礼にも「一人ひとりかけがえのない人」と復唱させていた! 何が「一人ひとりがかけがえのない人」だ!
 かけがえのない人と思ってるなら労働者を大切にしろ、契約解除などするな! 非正規労働者全員を正社員にしろ! 言ってることとやってることがまったく矛盾しているじゃないか! 労働者の怒りは頂点だ。
 また就業時間は8時半からなのに、8時20分からのラジオ体操にでなければ「給料が減るぞ」とも言った。サービス残業じゃないか! 
 派遣元の技能育成センターも許せない。面接時の提示とは全然違う低賃金、技能手当の額は個人個人バラバラ、交通費は1万円までと上限を決め、払っているのはほんの数千円でみんな赤字だ。ボーナスは寸志程度、有給休暇は取れなかったし、取ったら皆勤手当が吹っ飛んだ!人によって、日によって、労働条件についての説明はいつもバラバラだった。
 分会の仲間は毎日毎日汗水流して働いてきた。「がんばれば正社員にしてやる」とも言われた。その労働者の働きに対する森精機と技能育成センターのこたえが全員解雇という仕打ちだった。どこからも誰からも何一つ理由の説明もなく解雇だと ふざけるな!こんなことが許されるか オレたちはハケンじゃなく、労働者だ! モノではなく、人間だ!
 技能育成センター分会の労働者の怒りは日本中、世界中の非正規雇用労働者みんなの怒りだ! 
 労働者各人が怒りを持ちつつもバラバラにされている状態ではどんなひどい労働条件も約束破りも会社のやりたい放題がまかり通る。「派遣という不安定な身分で声を上げたらクビになるかもしれない」、そんな「脅し」はもう通用しない 労働者が隣の労働者と口も聞かない、競争させられバラバラに分断された状態にいつまでもいると思うな! 労働者はいつまでも奴隷の地位に甘んじてはいない。団結の力に目覚めた時、労働者は奴隷であることをやめるのだ。オレたちは血の通った人間だ、社会のすべてを自分たちの労働で作りだしている誇り高き労働者だ すべての労働者は「おかしいことはおかしい」と人として当然の声を上げストライキを貫徹した技能育成センター分会の労働者に続こう!
 分会の仲間、支援の仲間は朝7時半出勤時からのビラまき、スト通告、要求書提出、構内でのシュプレヒコール、構内デモ、集会、近鉄奈良駅前での情宣、退勤時のビラまきと終日ストをやりぬいた。出勤時にも多くの労働者特に若い人がニコニコとビラを受け取っていったが、退勤時、「ストライキを貫徹したぞ」という分会員のアピールには満面の喜びを示す労働者が増えていた。拳を上げて応える労働者が何人もでてきた。沿道から多くのトラック運転手が「がんばれよ」と声援を送ってくれた。
 九州のプラスチック工場で1000人の労働者にいきなり解雇を通告したトヨタよ、働き盛りの労働者を正社員として雇わなければいけないものを派遣や期間工や社外工として正社員の半分や3分の1の低賃金でこき使い空前の収益を上げてきた自動車や電気、機械等々の大企業の資本家どもよ!森精機派遣労働者のストライキの前に戦慄するがいい! 労働者はあらゆる分断を乗り越えて団結して立ち上がる。一握りの資本家どもの好き勝手にはさせない。大恐慌の時代は労働者が社会の真の主人公として立ち上がり資本家から権力を奪い取る時代の到来だ!資本家どもの時代はもう終わった!京品ホテルの労働者が社長がいなくてもホテルを回しているように、資本家などいなくても労働者がこの社会を動かす力を持っている!
 全国の労働者のみなさん、たたかう仲間のみなさん。ぜひ関西合同労組大阪東部支部・技能育成センター分会の労働者へ支援・連帯・激励をお願いします。本日11/13付朝日新聞の朝刊夕刊の「金融危機 凍てつく街」に技能育成センター分会のストライキのことが報道されました。ぜひ読んでください。たたかいはまだ始まったばかりです。当該の青年労働者は「こういう活動の中毒になりそう」とか「最初不安があったが団結してやっていくうちに不安が消えていった」「明日からの回りの反応が怖いが、職場にも仲間がいる、何を言われても自分たちが正しいと思うことを返していく。徹底的に闘っていく」「まだ最初のハードルを越えただけ。さいごまで力を合わせて闘おう」と語っています。
 非正規雇用撤廃! 森精機派遣労働者のストライキを突破口にすべての労働者は生きさせろゼネストに立ち上がろう! 労働者の団結した力こそ社会を変える力だ! 団結さえ崩されなければ必ず勝てる! 関西合同労組はすべての労働者の先頭で闘うぞ!
12月までに森精機(派遣先)から全員契約解除を通告される中で、「解雇はゆるさん!森精機への全員正社員化要求」をかかげて、勇気あるストに立ちあがった青年労働者の闘いを全力で支援・連帯・激励しましょう。彼らの問題は私たち自身の問題でもあります。
 熱い連帯のこもった激励メッセージよろしくお願いします。
 激励先 関西合同労組・大阪東部支部 技能育成センター分会
    住所 大阪府八尾市高砂町2-45
    電話/ファックス  072-951-8177  
    ブログhttp://blog.livedoor.jp/kangourouosaka/

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